朋田菜花の「ときには森を抜ける風の音のように」

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カテゴリ:漂泊の森_短詩綴り( 26 )

漂泊の森NO.026 「ゆるがないもの」

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アーティスト:Matt Darey 曲:Allways
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「ゆるがないもの」 詩 朋田菜花




ゆるがないもの それは

るいるいとつみかさねゆくひび

がさりとおとをたててとりはとびたち

なきごえさえのこさないけれど

いつもこえをひそめて わたしはいのる

もどってきたときにあなたにほほえむために

のにさくはなよりしずかにゆるやかにたちづづける







季節はめまぐるしくめぐるけれど、うつろいゆく日々の中でゆるがないもの。
それがある限り、未来の扉はひらかれると信じて。
静かに、ひそやかに 待ち続けます。

秋はもうだいぶ深いですね。
美しい色合いが風景を染めていきます。
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by forest_poem | 2013-09-22 04:15 | 漂泊の森_短詩綴り

漂泊の森NO.025 「道は終わらない」

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アーティスト:Journey 曲:Separate Ways
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「道は終わらない」  詩 朋田菜花




終わらない雨がないように秋の来ない夏がないように

いつか暗闇には光は射しうつくしいあなたは旅立つ

その翼に力を溜めて大空へと



すべての重力があなたを陥れようとしても

あなたのその輝きのほうがまさっているから



でも忘れないでいて私がここにいたことを

あなたを信じ見送る私がここにいたことを

私たちは地球に生きいつかまたふたたび巡りあう旅人








ロックの名曲中の名曲、ジャーニーのセパレイト・ウェイズ。
この100編を目指す漂泊の森シリーズの四分の一の節目に使わせてもらいました。
すべての道はローマに通ずというように、ここでこそ歴史は作られるのだと信じて待ち続ける者が一番強いのだといまは思えるようになりました。
そう思えるかぎり明日は今日よりももっと素敵な一日になるのだと思います。
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by forest_poem | 2013-09-18 00:44 | 漂泊の森_短詩綴り

漂泊の森NO.024 「楽園の掟」

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アーティスト:ATB feat Heley 曲:Gravity
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「楽園の掟」 詩 朋田菜花




波にただようように 踊るようにゆれていても

美しい季節のうつろいに ある日めざめても

この地上にいる限り 楽園の掟(おきて)にとらわれている



かぎりないGの束縛は どんなに翼をはばたかせても

浮遊力を奪い 私を地上へとつなぎとめる

おまえなどただの石くれに過ぎないのだと告げるかのように



それでもなにをすべきか なにに生きるべきか

それでもどこをめざすべきか 心にさす光を信じ明日へと










GとはGravity(重力)つまり、地上にいるかぎりわたしたちにかかってくる負荷をさしています。
どんな人にも重力があるし、どんな場所にも重力はあります。
決して逃れることのできない、束縛はだれにでも。
それとどうむきあい、明日へと何を残すのか。
日々さがしつづけていきます。
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by forest_poem | 2013-09-17 00:05 | 漂泊の森_短詩綴り

漂泊の森NO.023 「さすらう」

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アーティスト:Blackmore's Night 曲:Ocean Gypsy
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「さすらう」 詩 朋田菜花





あの月が水面を照らしているところまで

歩いていきたいの

あそこには 月のしずくが降ってきていて

人魚たちが この海じゅうの悲しみをよせあつめて

ないたり わらったり そしてまた ないたりしている



金色をしているのよ 悲しみのしずくは

悲しいからこそ尊いの美しいの 胸をさすほどに

さすらい続けないとわからないのよ その真実(ほんとう)の意味は










悲しみに出会って、ああなんてつらいと思うのか、それともこれで一つ人の世の悲しみを知ることができたと思うのか。
詩人として生きた定命は、つねに後者のとらえかたであり、それを理解できない周囲の人にはときに奇異にさえうつるかもかもしれませんが。
いつも悲しみについて考えています。
でも、心配しないで^^ちゃんと同じくらい喜びについても考えています。
翳があるから光があるように、悲しみがあるからこそ、光り輝く一瞬が何倍にも感じられるのです。
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by forest_poem | 2013-09-16 00:32 | 漂泊の森_短詩綴り

漂泊の森NO.022 「墜ちていく」

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アーティスト:schiller & Moya Brennan 曲:Falling
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「墜ちていく」 詩 朋田菜花




どこまでも墜ちていくというのなら

そのさきで待ってうけとめてあげる



そしてさらに手をとってともに墜ちていけばいい

大地の底まで



たどりついた先が どんな場所だったとしても

根をはって大空に腕をひろげて

もういちど地球を一周するヒバリのように

星々の歌をうたうのよ










詩はときに、ロジカルで哲学的です。
そして、詩は時にファンタジックで観念的です。
いいえ、多くの哲学は夢見ることから始まったといっても過言ではないかもしれません。
現に多くの哲学者が、詩をたしなみ作品として残しています。
今日の作品も、論理的でいて不条理に満ちた大切な友人のために。
そして地上のすべての音楽と詩を愛する人のために。
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by forest_poem | 2013-09-15 00:00 | 漂泊の森_短詩綴り

漂泊の森NO.021 「想いははるかに」

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アーティスト:Blackmore's Night 曲:Wish You Were Here
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「想いははるかに」 詩 朋田菜花




おおいなる海の孤島に流れ着いて

もうどのくらい時間がたったのか

いまはもう思い出せないくらいに

はるかとおく ふるさとを

はなれて 生きているけれど いまもわたし

るると涙こぼしていること あなたは知らない

かなわない願いでも ここにいてほしいの

におやかな白い花はホロロンと溜息をついて風に揺れた









故郷を離れて生きることの、怖さも厳しさも知らないままに、夢だけを抱いて育った街を旅立った20代のころをふと思い出しました。
命をつなぎ、次世代へと託すためにさまざまな生き物が旅をするのはこの地上の宿命のようなものなのかもしれませんが。



更新、すごく間があいてしまいました。
リアルのほうが多忙で、展示会に出展などしながらの詩作をつづけたりしていたのですが、展示会が終わった途端そこまでの加重から解放され空白状態になってしまいました‥‥
エネルギーを出しつくしたというか‥おかげさまで悪天候にもかかわらず例年通りの成績を収めたのでほんとうに幸運に恵まれたといえますが‥‥
ちょっとオーバーホールぎみだった体調と精神とを再び整えたら、次なる目標にまた向かっていかなくてはなりません。秋はとにかく多忙です。ありがたいことなのですが‥
徐々にまた、ペースを戻しつつ文章も綴っていきたいと思います。
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by forest_poem | 2013-09-12 21:41 | 漂泊の森_短詩綴り

漂泊の森NO.020 「海原を越えて」

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アーティスト:TNT 曲:Seven Seas
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「海原を越えて」 詩 朋田菜花




一粒の種は波に乗って

新しい森をさがして旅に出ました

どこで出会えるかな

どこまで行けるのかな

海の王様になるのもいいね

でもやっぱり陸地にたどり着きたいな

夢は最後まであきらめないよ

きっと叶うと最後まで信じつづける








ときに、海を越えて森は広がっていきます。
風にのって運ばれる種子、鳥などによって運ばれる種子、そして海を越えてはこばれる種子。
七つの海を越えて旅するひとつぶの種には、小さな夢と大きな未来が詰まっています。
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by forest_poem | 2013-09-06 04:40 | 漂泊の森_短詩綴り

漂泊の森NO.019 「ともに響きかなでる」

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アーティスト:Bette Midler 曲:From A Distance
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「ともに響きかなでる」 詩 朋田菜花





つまびく弦の音色が響くとき

長い諍(いさか)いのおろかさにいつか気づけば

我慢しつづけそむけ合った顔は意味を失う

りんとした自負は少しも損なわれていないし

あなたは少しのけがれもなく毅然と立っている

うたにのせて信じる想いを風に託せば

言葉を越えた「ことば」がきっと届くから 必ず

えもいわれぬ天空の響きとなって音楽が降りてくるの









ベッド・ミドラーの代表曲の一つ、「From A Distance」にインスパイアされつつ、いつか誤解が解けて争いが無くなることを願いつつ。祈りつつ。
大きな視点で見れば、ほんのちいさなことで争っていたことにいつか気づけるはず。
そう信じたいです。
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by forest_poem | 2013-09-05 00:02 | 漂泊の森_短詩綴り

漂泊の森NO.018 「みあげた空には」

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アーティスト:Brian Eno 曲:And Then So Clear
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「みあげた空には」 詩 朋田菜花





みあげた空からあなたの欠片が降ってくるようで

てれくさい気持ちで青空に染められた午後

いつかまたあの日みたいに笑いあえると思うから

てをふってみます遠い記憶のなかのあなたに

ねむるときに思い出すのはさみしい横顔

ずっとそのまま夢をすてないでほしい

つまびくギターの音色がきこえてきたら

とまり木のむこうの銀の月を思い出してね







ブライアン・イーノの曲とともに。
今回の「みあげた空には」も、ひとつ前のNO.17の「駆け抜ける時、立ち止まる時」も、折り句になっています。折り句というのは、詩や短文を作る時の手法の一つ。行頭の一文字ずつ、あるいは行末の一文字ずつを横にたどると、違う文章が浮き上がってくるというもの。今日の「みあげた空には」は、「みていてねずっと」という文が行頭の文字をたどることで浮き上がってきますし、「駆け抜ける時、立ち止まる時」は、「傷み抱きしめて(いたみだきしめて)」という言葉がひそんでいます。
ほかにも、このシリーズには折り句を織り込んだ詩があるので、時間があったら探してみてくださいね^^
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by forest_poem | 2013-09-04 00:01 | 漂泊の森_短詩綴り

漂泊の森NO.017 「駆け抜ける時、立ち止まる時」


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アーティスト:Pink Floyd 曲:Time
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「駆け抜ける時、立ち止まる時」 詩 朋田菜花





いつまでも立ち止まってはいられないのに

ただ想い出すのはともに過ごした時間

みためはとても強そうに見えるひとなのに

だきしめてあげたかったのはどこか傷ついていたから

きのうのよりも今を生きろとあなた言い続けたけど

しんじられたのはただ寄り添って過ごした時間

めぐりあう時を静かに待ちつづける

てのひらに残った指先の記憶をたよりに









ピンク・フロイドの歌詞は、どこかいつも哲学のようでいて不思議です。
世界を感じます。まるで現代の若者のことを言い当てているようで、それでいて迷える現代人すべてに通じるようで。
傷みや傷みを抱えたまま沈黙してしまう人にどう声をかけていいのかいつも苦しみます。でも、待ち続けます。私はここにいるよ‥あなたを信じているし、待っているよ。そのことだけでも届けたいから、今日もまた詩を綴りつづけます。
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by forest_poem | 2013-09-03 18:24 | 漂泊の森_短詩綴り
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創作モード炸裂。ファンタージュの森を生く。


by forest_poem
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