即興詩 「帰巣天空詩郷」
2007年 08月 12日
「帰巣天空詩郷」
時に冷たい風と向かい合いながら
太陽の方向を探していたよ
時になまぬるい風にさらされながら
月明かりのもと語られた言葉も追憶していた
鍵を閉めたまま光のささなかった部屋なのに
待っていてくれてありがとう
君たちが妖精の粉をふりまいていてくれたおかげで
扉の前に立った途端
失くした鍵がポケットの中に降ってきたんだ
しばらくはこの巣をあたためているよ
理想の天地を飛び続けて
こころ傷めた人たちが
羽根を休めに来れるように
日常の雑事に追われ続けて
何かを失くしそうになった人たちが
もう一度歩き出すための一滴のつめたい星のしずくを
天空に近いこの窓辺から星空に手をさしのべ
そっと汲み取ってガラス壜に溜め込んでおくよ
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*
サラムーラ詩歌投稿欄
http://otdi3.jbbs.livedoor.jp/354419/bbs_tree
に 詩人 獅子緒さんが寄稿くださった 「帰り来る」 への返詩として
本日投稿させていただいた作品です。
遅レスになりましたが、不在のあいだの投稿作品にも寸評または、
感想コメントをつけさせていただきました。
作品の秀劣はともかくも、真摯に自分の内面を表現しようとする言葉
と向き合うことは、とても素晴らしいことだと思います。
詩をふだん書かない方や、書き始めて見ようかなという方からの作品
も歓迎ですので、お気軽に足をはこんでみてください。
感想コメントは早いとは言い切れませんが、必ず目を通しております。
by forest_poem
| 2007-08-12 12:16
| 詩 未分類