Archive 詩集 生命の森にたたずむ午後に より 「 「萩」」


   「萩」



 かろやかな彩りうすむらさき
 はかなくゆれる
 ささやくようにゆれる
 ほほをくすぐるように
 記憶の束を呼び起こすように
 
 秋になればそこにいる
 ひっそりと生きることのうつくしさを
 誇るはずもなく
 ただ風とともにある

 だからこそ月光に愛され
 ほんのりと
 そのひとつひとつの花びらに
 蛍がやどったかのように
 夜にこそ輝く
 うすむらさきの恋歌
 その名は萩

 萩の花いとおし
 

by forest_poem | 2006-11-20 23:45 | 詩 未分類 | Comments(0)

創作モード炸裂。ファンタージュの森を生く。


by 朋田菜花
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