朋田菜花の「ときには森を抜ける風の音のように」

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「湯島聖堂の森」

【携帯から即興一行詩 十編】「湯島聖堂の森」


海からの距離は何キロと、問うている常に。

森からの距離は何キロと、問いかける。風に。

胎内で見た梢かも知れぬ。聖堂の大楠。

恋い初めしころ母が通った舗道。今日の雨に濡れつ。

遠き日の父の面影を重ねておりました。昌平坂。

その「閑かな闘い」へ必勝を祈りました。皀角坂。

再び風が巡りくるときはもう私もあなたもここにはいない。

私たちは風の行方を手繰り、長い旅に出るのです。

父と赤門行きバスに乗った、もう帰れないあの日の夕暮。

幸あれ、海に。幸あれ、森に。…私の愛した街に。
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by forest_poem | 2006-05-08 19:42 | 一行詩/短歌/俳句
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創作モード炸裂。ファンタージュの森を生く。


by forest_poem
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