朋田菜花の「ときには森を抜ける風の音のように」

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音楽に添えて_025 「高く飛ぶなら」

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アーティスト:Yuri Kane  曲:Right Back
(★画像をクリックすると音楽のページが開きます by you-tube)


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「高く飛ぶなら」 文 朋田菜花




なにを探すために飛び立ったのか
探しあぐねているうちに忘れてしまった
本当は忘れてはいけない
大切ななにか
左の胸と
右の脳の奥の片隅に
引っかかっているのだけれど

今ここで気を抜いたら
地面に叩きつけられてしまうから
ただ羽ばたくしかない
ただ滑空するしか
今止まったら
それは死を意味し
もうあなたのもとには戻れない

ああ
ああ
思いだした
探していたのは
あなたへの 愛
いいえちがう
わたしへの 愛
愛されたいと叫びたいのに
ただ抱きしめてと叫びたいのに
いつも違う答えを言ってしまう私の
愚かさをわかっているのかいないのか
あなたはいつも笑うばかりで
答えてはくれないし
もちろん抱きしめてなどくれないわ

素直になれなくてごめんなさい
死と向き合わないと答えられないなんて
ただの馬鹿かもしれない

もう一度高く高く滑空してみる
ただの暴走ではないのよ
未知への挑戦いいえそんなかっこいいものじゃない
ただ好きよどうしようもなく好きよといってあなたの胸で
さめざめと泣いて見せれば伝わったのかしら
あなたとの電話を切ってから一人泣いた夜が何度あったか
いいえあなたが出ない電話の受話器を眺めながら
なんど眠れない夜を過ごしたか

もう一度高く飛ぶわ低い場所から頂点をめざしながら
高く高く飛ぶときにもういちど探してみるの
もうだめだなんて思わないで一から数えなおしてみる
この高さから地表まで滑空しながらもしも
死なずにあなたの待つ場所までもどれたら
泣きながらあなたの胸にとびこんでも
ゆるしてくれるかしら
つよくなれなくてごめんなさい
やさしさが足りなくてごめんなさい

だからだから私
高く飛んでみるのこれから
もう一度高く飛んでみるのよ
夏の空より澄み切って秋の雲より高く深く飛んで
草原を越えていくつもの山河をこえて
誰かが隠してしまった私たちの愛の扉の鍵を
深い霧のたちこめる
記憶の森の中へと探しに行くのよ








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ついになんとか、シリーズも目標の50作の半分、シリーズ第25作目を迎えることができました^^ 富士さんなら5合目ってことでしょうか‥
さて、今回のお題の曲「Right Back」は、ロシアのYuri Kane(ユーリ・ケイン)による作品です。2010年の作品で、ロシアではこの曲は20週以上スーパー・チャートを維持したとのこと、BBCラジオでも第1位を獲得しました。
この曲はトランスというわれるジャンルにカテゴライズされますが、いわゆるハウスから生まれ落ちたトランスはもっと、ビートがごつごつしてたりコテコテだったり私からいわせるとしつこいのですが、Yuri Kaneのこの曲はそんなすごい評価を得た曲だと知る以前にとにかく、さわやかで心地よく、目の前に風景が果てしなく広がり続けるような小気味良さを感じ、魅了されました。彼はこのほかにも「Around You」というヒット>>>もあるのでいるのでよかったら聴いてみてください。

添えさせてもらった私の今回の作品は、これまで綴ってきた作品群とは色合いというか出自が違うというか、今までの作品は、コンセプチュアルな「核」のようなものを探して小説と同じようにモチーフとプロットによって生みだした作品なのですが、今回の作品「高く飛ぶなら」は、そういうったセオリーを踏まずに、勝手に「降りてきてしまった」作品なのです^^ ときどき、ハイテンションになって世界に入り込んでいってるとこういうことが私には起きるのです。なので、空飛ぶバイクのようなものを勝手にエンジン掛けて空を飛びながら、なにか叫んでいる詩なのですが、どこをどう滑空し、どこに着地してるのかまだ自分でもよくわからない状態ですが、曲のイメージとのマッチングがそんなに悪くはないなぁってことだけは判断できたので、掲載させていただきました。

命の危険を賭しての旅に出れるのは、死ぬ覚悟ができているから、そしてきっと待ってくれている人の心を信じているからこそ‥という気がします。
というか、愛している人をあまり心配させてはいけませんよね^^
百の花束を持って、会いにいかなくては。
いいえ、体一つでいいのかもしれませんけどね^^
会いにいってしっかり恋人に抱きしめられるべきです。
とにかく、今回は、突如降ってきてしまった愛すべきヒコーキ野郎的な女主人公の物語でした^^だけど、こういう言葉群が私の中に降ってくるということは、私の中にこういう要素が眠っているということなのだと、自分なりに受け留めました^^




ではでは、後半もがんばります。
ただ後半に入る前に、近況報告やふつうの詩作などを
数点載せさせていただこうかと思っています。
また、後半はいまいくつか温めている曲群を整理して
みっちり取り組んでいきたいと思っています。
楽曲を推薦くださった方とのエピソードにも少し触れたり
音楽とかかわり続けた日々のもろもどなども語らせて
いただくかもしれません。



今回も読んでいただきありがとうございました。
応援くださった方々感謝です。
いつもありがとう。
これからもよろしくです。
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by forest_poem | 2013-07-08 00:01 | 音楽に添えて
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創作モード炸裂。ファンタージュの森を生く。


by forest_poem
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