音楽に添えて_022 「翼をひろげて」
2013年 07月 05日
アーティスト:Fleetwood Mac 曲:Rhiannon
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「翼をひろげて」 文 朋田菜花
私には風と星空と月明かりさえあれば
それだけあればだいじょうぶ
翼をひろげて あなたの夢の中に舞い降りるの
子猫よりひそやかに
小鳥よりもかろやかに
あなたのもうすぐ後ろに立っているのよ
ふわりあなたの肩のほうから腕をまわして
そっと首筋のあたりを抱きしめてあげる
なぜここに来たかって
それはあなたが呼んだから
なにをしに来たかって
それはほらこうしてキスを奪うため
いっしょに空を飛びましょう
翼をひろげて
いっしょに海を見にいくのよ
私の肩につかまって
いっしょに雲より高く飛んでいける
私が歌ううたを聴いていてね
ヒバリより軽やかにセイレーンよりあまやかに
あなたの魂を夕焼けの地平よりも赤く染め上げる
失くした過去に心痛めるのはもう終わりにしましょう
恋よりも酔えるものがもしあるとあなたがいうなら
あなたの耳元に唇を寄せささやいてあげる
そんなものは う・そ・よ と
いっしょに空を飛びましょう
翼をひろげて
lこの瞳を見つめて誓って
もう強がりはいわないと
ただ素直に私の胸に身をゆだねていてね
たとえいまひとたびの夢でも
なぜここに来たかって
それはあなたが呼んだから
なにをしに来たかって
それはそっと抱きしめてキスを奪うため
いっしょに空を飛びましょう
翼をひろげて・・・
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今回のお題に選んだのは、私の大好きな曲。40年の歴史を誇る、イギリス
のブルースロックバンドFleetwood Mac の代表曲の一つに数えられる
「Rhiannon」ですが、最近まで実は私、このタイトルの”Rhiannon”の
意味を知りませんでした。ケルト神話の女神の名前なのだそうです。
wikiによるとRhiannon(リアンノン)は月と馬の女神で偉大なる女王という
意味の名を持ち金髪で美しい女神。忠実な白い雌馬に乗り死者の魂を地球
から死後の世界へと導くとされています。
死せるものを死後の世界に連れていくからといって、いわゆる西洋神話など
の死神とか天使とはすこし違うようです。
そしてまた、この曲の中では、鐘の音のような声で歌い、自由に空を飛び
猫のようにひそやかに暗闇を移動し、ヒバリのように自由に自分の人生を
美しく操ることができる‥と表現されています。
ブルース・フィーリングに満ちた哀愁漂う曲調と、このファンタジックな歌詞
の内容が少しそぐわないように最初感じましたが、しっかり読み解くと実は
そうではないのです。叶わない夢だからこそ、ブルースの香りがあり、でも
叶えていけるだけの強さを秘めた心を持てば届く‥と信じたいからこその
シャウトなのです。
美しく自分の人生をヒバリのように自由に形作っていく意思のあるひとになら
はるかな恋人、まだ見ぬ恋人のもとに飛び、夢に舞い降り、ともに自分の世界
へと誘うことができるよ‥というようなメッセージを女性たちに贈っている歌‥と
私なりに解釈させてもらいました^^
それが、この曲が長く愛されつづけてきた理由の一つのような気がします。
そんなわけで、白馬をあやつり、星空を飛ぶ女神Rhiannonの心を持って、
明日からも自由に生きていけたらと、そう思いそのままを恋物語に絡めて、
文を綴ってみた次第です。
今回も、それなりに苦戦しましたが
なんとかがんばりました。
明日も、またがんばってみます。
いつも、読んでくださってありがとう。
心から感謝しています。
by forest_poem
| 2013-07-05 00:01
| 音楽に添えて