朋田菜花の「ときには森を抜ける風の音のように」

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詩  「砂漠の塔 in 2009」

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   「砂漠の塔 in 2009」


 あの砂漠とは違う砂丘に私はたたずんでいた

 どちらに進めばいいか経験値ではじきだせないわけではないが

 オアシスの水のありかの匂いさえ

 失われてしまいそうな風のない早朝だった

 自分の中の動物的な勘だけを

 信じ切れるほどには

 もう私は 若くないのかもしれない



 迷える人々のために

 シャーマンのように選ぶべき道を

 告げることのできた あの頃の内なる煌めきは

 この地の内乱のために祈り続けるうちに

 摩耗し尽くした



 やがて戦渦は我が身にも及び

 無実の罪で糾弾された日々さえも乗り越えて

 いまこの地にたどり着いたのだ

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 私の両腕はいくつもの傷を負っている



 だが、私は信じたい

 どんな時でも

 運命を選びとるのに遅すぎるということは無いのだ



 「すべて忘れてしあわせに生きるか

  すべて抱えてかなしみに生きるか

  選ぶことはわたしにはできない」



 かつて私はそう語った

 しかし 人は決して忘れない生き物だ

 いつの日か思い出して涙するくらいなら

 すべて抱えて生きることを選ぶ

 拓け行く道が「かなしみ」ばかりとは限らない

 失ったことを後悔し悔いの日々に埋もれるよりは

 託された運命を投げ出さずに歩み続ける

 「かなしみ」とじっくりつきあい

 「かなしみ」の本質と向き合ううちに

 やがて「かなしみ」の奥底から湧いて来る「よろこび」も

 「かなしみ」こそがもたらしてくれる強さも光も「しあわせ」も

 知ることが出来た



 いつしか

 私には「かなしみ」を歩く同志を得ることができた

 幾度か迷い道にまよいこみ

 幾度か同志さえも疑い

 いくどか頭を抱えてうずくまった日々もあった

 だが私はもう迷いはしない

 この険しい道を歩いた分だけ、自分の至宝となるのだと知ったから



 そしてまたいつしか私は

 人の心の内側に眠る「光」を

 ときに感じることもできるようになった



 同志の魂からあふれだす「光」に抱かれつつまれた時

 これから歩いていく道もおのずとみえた

 そして同志をこの腕に抱きしめた時

 わが内から湧き出す熱と「光」をも知ることが出来た



 砂漠の塔をめざそう

 これからもこれまでと同じように

 内なる「光」を見失わない限り

 道はわれらとともにいつもそこにあるのだ

 天上に輝く北極星のように 

 いつも 

 そこに

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____________
   *今回も画像はこちらよりいただきました http://www12.ocn.ne.jp/~eternal/

    なお、更新を楽しみに何度も訪れてくださった方がいらしたようです^^
    カウンターがんがん回っていたみたいなので^^
    投稿遅くなってごめんなさいね。
    そして、待っていてくださってありがとう。


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by forest_poem | 2009-03-16 22:41 | 詩 未分類
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創作モード炸裂。ファンタージュの森を生く。


by forest_poem
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