IE9ピン留め

朋田菜花の「ときには森を抜ける風の音のように」

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即興詩 「夏の夕景」



     夏の夕景



 まだ地平線に消えのこる
 熱い火照りが
 星々のつめたさでキィンと冷やされて
 輝きになって西の空に浮かんでる
 
 その空の斜め上
 少しだけ北の天空に
 太陽の使いはピンクの紅刷毛で
 ひと色のオレンジパウダーを描いた

 まるで早乙女が初めてそっと化粧をしたみたいに
 いいえ初めての恋に頬を染めたみたいに

 あなたならどうする?
 この風景
 写メールで保存するかわりに
 シャンパングラスにくみ取って飲み干す?
 それとも色ガラスに閉じ込めて
 私への贈り物にしてくれる?
 いいえ、私からあなたへの贈り物として
 いま、この詩に閉じ込めてみた

 刻一刻とうつろうこの空のいろあいを
 忘れないで明日も
 あなたの胸の中で生きていく
 ふりつもる金砂子のように 
 あなたの胸のちいさなボトルに
 記憶の微粒子を
 青いオーロラのようにまたたかせて
 
 

_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*



   夏という季節は、私を即興詩な気分に
   誘ってくれるみたいです^^

# by forest_poem | 2011-08-05 00:51 | 詩 未分類

即興詩 「みじかきことば」

   みじかきことば




 かなしみは むねに秘めよ

 よろこびは そっと告げよ

 夏に咲く花は 夏の色を

 秋に咲く花は 秋の色を

 知っているからこそ 時を得てかがやく



 光と向き合い生きてきたからこそ 

 人みなしずまれる夜半の窓辺 

 ふと月下の百合の花びらのかがやきに

 闇の中に秘めた

 静かなやさしさの 宿りを 知る

 よろこびとは しずかで

 多くを語らず

 ありふれていて 

 それでいて やわらかく

 あたたかき もの

 そして つめたき思索のように

 ちからづよき もの



 たとえば 夏の日のひまわりよりも

 菩提樹の実の 深いいろあい

 たとえば 秋の日のカンナよりも

 柿渋色の 傘より落つる 陽のかげ



 そんな色合いを つらつらとつなげて

 ネクレイスに してみました

 今日も一つ、明日も一つ

 ネクレイスに つむいでみました

 みじかき言葉の つれづれを

 あなたと生きゆく日の

 想い出よすがに








+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*


  詩人、ライター、クリエイター、いろんな自分が
  いっぱいありすぎて、しかも最近はものつくり人
  でいる時間のほうが、詩人でいる時間より長く
  なってしまっていて。
  ただ、どんなときにも作品は自分の思想が形に
  なったものでありたいと そう願っています。
  ものつくりの作品であれ、文筆の作品であれ。
  生み出されたものは、自分の一部であると。
  魂のかけらであるのだと。

# by forest_poem | 2011-07-27 23:09 | 詩 未分類

即興長詩「Fantasy Fantasy Fantasy」





 「Fantasy Fantasy Fantasy」




 このこは女の子だから唇が赤いの?

 あなたはそういうけど

 二人ともすごくあなたによく似ていて

 見分けがつかないくらいよ



 情熱の赤を身にまとっているのは

 私に似ているから そしてあなたに似ているから



 うん でもこっちの子のほうが

 たしかに唇や鼻のまわりが赤いわね

 少し照れてるみたいに赤いわね



 苦しくなるくらいに
 
 抱きしめてもういちど あなた

 去年より雪の道の歩き方が上手になったように

 あなたに愛されている幸せを感じる気持ちも

 素直に受け止められるようになったのかも

 もう泣いたりしないとあれほど約束したのに

 やっぱり涙がこぼれるときもあるのは

 仕方がないことだとゆるしてください あなた



 ずっとそばにいられるのに

 それでも不安になる日があることも

 ゆるしてください あなた

 できるものなら私のほうが小さく小さくなって

 あなたのポケットの中で暮らしてみたい

 今日も歌を聴かせてください

 いつものように 懐かしくて素敵な歌を



 眠りに着く前に髪を撫でてください

 暖かいその肩に私はちいさなあごを乗せて

 あなたが小さな寝息をたてはじめるまで

 そっと見つめていてあげるから

 

 Fantasy Fantasy Fantasy

 そうよ後ろは振り返らないって

 そう確かに決めたのだもの

 歩いてきた道から大切なものだけを小箱にしまって

 光差す二人の約束の大地だけをめざして

 これからも歩きましょう

 気がついたらあなた

 いっそうりりしいたくましい肩

 美しい頬にたとえほんの小さな傷があったとしても

 深さを増したその瞳の輝きが

 私の心の奥の湖さえも晴れの光でエメラルドに染めるほど

 

 Fantasy Fantasy Fantasy

 ありがとういつも護ってくれて

 ありがとういつも抱きしめてくれて

 あなたがいるから私の明日があるの

 今度の休日にはあの湖のあの島へ行ってみたいの

 森の風があなたを祝福するから

 緑の吐息のように二人をそっとつつんで

 出会ったころの切なさではなく現在という確かさで

 二人の生きた時間をもういちど深い輪郭で染め上げる



 ありがとう美しい五月

 ありがとうあなた

 ありがとう青い深い空

 ありがとう未来を拓く剣と真実を射抜く弓

 ありがとう大地見晴るかす巌もしくはLandmark

 ありがとう二人を導いてくれたすべての運命

 ありがとう 愛

 ありがとう あなたを生んでくれたこの地球

 ありがとう わたしを生んでくれたこの宇宙

 そしてもういちど ありがとう

 いとおしい 愛しい あ・な・た

 





+*"☆”*+*"☆”*+*"☆”*+*"☆”*+*"☆”*+*"☆”*+*"☆”*+*"☆”*+*"☆”*

お変わりありませんかみなさま。
健康上の理由で、ネットの作品発表等の活動を半休止してほぼ一年になりました。
8年半前の滑落による複雑骨折のあと、こんどは昨春過労による梨状筋症候群により
ふたたび歩けなくなったという経験を経て、またふたたび安定した歩行を取り戻し
ました。みなさまもご健康にはくれぐれもお気をつけて。
これからも、埋没気味ですがすこしずつ作品発表していくつもりです。


# by forest_poem | 2010-04-28 04:25

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